こんにちは。フードケアの高橋です。
とろみ調整食品を使っても「とろみ」がつきにくい!
汁物やスープがあるのはご存知ですか?
実は、具材にする食材によってあります。
今回は、
- 「とろみ」がつきにくい原因
- 「とろみ」がつきにくい食材
- 「とろみ」がつきにくい食材を使った汁物に「とろみ」をつける方法
をご紹介します。やり方次第では、
「とろみ」がつきにくい食材でも、召し上がる方にあった適切な「とろみ」をつけることができるようになりますので是非ご参考にしてください。
この記事がお役に立てれば幸いです。
「ネバネバ食材」と「とろみ調整食品」の相性=×
「ネバネバ食材」を使った味噌汁などは元々「とろみ」がついており、その粘りが阻害して、とろみがつきにくくなります。
(なめこ汁やオクラのスープなどは、何も入れなくても少しトロっとしていますよね?)
また、なめこ汁にとろみ調整食品を入れると、ダマになってしまい、本来のとろみ調整食品の力がなかなか発揮できません。
「ネバネバ食材」と「とろみ調整食品」は相性が良くないのです。
もともと「とろみ」がついている汁物には『とろみはつきにくい』
なめこやオクラなど、「ネバリ成分」が入っている食材を煮ると、とろみ調整食品を入れなくても、煮汁やスープにトロッとした「とろみ」がつきます。
なめこ汁やオクラスープのように、もともと「とろみ」がついている汁物には『とろみはつきにくい』と覚えておいて下さい。
※ちなみに…「とろみ」がつかないからといって、とろみ調整食品をドンドン足してはいけません。「ダマ」になりやすく、とても危険です。
「とろみ」がつきにくい【ネバネバ食材】
代表として、「なめこ」、「オクラ」が上げられます。
なめこ汁やオクラスープにはとろみがつきにくい・・・という体験をされている方も多いのではないでしょうか?
実際にとろみ調整食品でとろみをつけてみても、ダマになってしまって、溶け切らないです・・・。
他のネバネバ食材の、納豆や長芋、モロヘイヤなども、とろみがダマになってしまう可能性が高いので、要注意です!
なめこ
オクラ
ネバネバ食材を使った汁物に『とろみ』をつけるには?
じゃあ、なめこやオクラが入った汁物は、「とろみ」をつけることはできないの?
と疑問に思われるかもしれません。
「勿論できます!」
「ネバネバ食材」と、「汁」を別々に準備し、「汁」に「とろみ」をつけてから「食材」を加えるというやり方です。
- 「ネバネバ食材」だけを煮て、軽く水で流す。
- 「とろみ調整食品」で「とろみ」をつけた「汁」を別に作る。
- ①と②を合わせる。
汁と食材を一緒に煮てしまった後だと、ネバリ成分が汁に出てしまい、とろみ調整食品が溶けにくくなってしまいます。
そのため、食材は『別に煮込んで』おきます。
次に、何も入っていない汁だけを準備した上で『対象の方にあったとろみの量で』汁に「とろみ」をつけます。
最後に、食材を合わせることで、「とろみ調整食品」でしっかりとろみのついた、なめこ汁を作ることができます!
このような方法をとれば、「とろみ成分」の入った食材でも、しっかりと対象の方にあった「とろみ」を作ることができるのです!
反対にこの方法を取らないと、とろみ調整食品を入れても全く効果が出ず、お金の無駄遣い…ということになってしまいます。。
まとめ
一見、とろみ調整食品は万能で、温度や食品に関係なく「とろみ」がつくというイメージが強いと思います。
しかし、なめこ汁のようにすでに「とろみ」がついた食品に「とろみ」をつけることはできません。
もし、なめこのように「とろみ成分」が入った食材を使った汁物に、とろみ調整食品で「とろみ」をつける場合は、
「なめこ」と「汁」を別々に準備する。「汁」に「とろみ」をつけてから、「煮たなめこ」を合わせるということが非常に重要となります。
この方法を上手くご活用いただければ、「ネバネバ食材」の入った汁物でも、その人にあった「とろみ」をつけることができます!
なめこ汁が大好きだ!という方のために、是非ご活用いただければと思います!
(編集 高橋 / イラスト 久保埜)